おはりょー🌸
先日、VRChatでアバターやワールドをアップロードするために必要なUnityのバージョンが変更されました。それに対応して、VCC(Creator Companion)の更新もあります。
アップデートはすぐするべきなのか?どうやってやるのか?よくわからない方もいると思います。今回はアップデートのタイミングや方法について解説していきます。
VCCのアップデートって必要?
まず、VCCの更新はした方がいいのかについてです。Unityのバージョンとは別に更新した方がいいのか、まだしない方がいいのか、迷っていませんか?
結論からいうと、VCCはアップデートしてください。
Unityのバージョンが混在しているため、VRCSDKもUnityのバージョンに応じて作られています。VCCをアップデートすると、古いUnityを使っていて新しいUnityバージョンのためのSDKを入れようとすると警告が出るようになります。
SDKのバージョンを間違えると正しくアバターのアップロードができないです。古いUnityに対応したSDKの推奨バージョンは3.4.2です。
こちらが、Unity2019.4.31f1(古いバージョン)での正しいSDKの状態です。ADKを3.5.0にしようとすると……。
このように、「きみのプロジェクトはまだ古いUnityで、このSDKは新しいUnityに対応してるから、プロジェクトを新しいUnityに変換する?」と聞かれます。
VCCをアップデートしないままだと、そのままSDK3.5.0に更新されてしまい、アバターのアップロードが正しくできない状態になります。
エラーを避けるため、VCCは必ずアップデートしましょう!
VCCのアップデート方法
VCCのアップデートは簡単です。アップデートがあれば、VCCを開いた画面にUpdateのボタンが表示されますので、クリックして、同意すれば勝手にアップデートしてVCCを再起動してくれます。
上がアップデートがある状態。下がアップデートがない状態(最新版)です。
わかりやすいと思います。
Unityの更新は必要?
VRChatが今まで使用していたUnityのバージョンは、「2019.4.31f1」です。これが現在、「2022.3.6f1」になりました。
急いで更新する必要はありません。
あなたがクリエイターでなければ、最新のSDKには対応していない改変用ツールや、バグなどもまだまだあるので、それらの対応を待った方がいいです。
とはいえ、新しくプロジェクトを作るなど、「後から更新するの面倒、ツールの対応も問題ないよ」という方は更新しても良いです。
VCCを更新していれば、新しいプロジェクトを作成するときに、新旧どちらのUnityバージョンで作成するかを選択できます。
Unity2022.3.6f1のインストール方法
それでは、Unityバージョンの更新方法の解説です。
まず、新しくプロジェクトを作成する場合です。
グレーなのでわかりにくいですが、アバターのUnity2022を選択し、名前を入力、Create Project を押します。
そうすると、右上のUnityバージョンの横に注意のマークが出ます。
そのままプロジェクトを開こうとすると、「Unity2022がないよ」とポップアップが出て、そのままインストールボタンが表示されます。
基本的にはこのままinstallを押せば問題なくUnity2022をインストールできます。
次に、前からあるプロジェクトをUnity2022に更新する場合です。
右上のUnityバージョンを押すとこのような画面になります。青いボタン(Migrate to 2022.3.6f1)を押すとインストール画面に移ります。
Unityバージョンを更新する場合に絶対に行う必要があるのが、プロジェクトのバックアップです。
更新が上手くいかなかった場合に、プロジェクトが破損してもやり直せるように、必ずバックアップしてください。
バックアップはUnity2022のインストール後にVCCでも行えますが、今あるプロジェクトの中身をUnityPakageにしてバックアップ用フォルダに置いておくという方法でもいいと思っています。
両方やるのが良いでしょう。VCCにバグがないとは言い切れないので。
ボタンを押したら、新規プロジェクトを作成する場合と同じようにインストールの画面になります。
青いボタンを押せばインストール開始です。このままインストールが完了すれば、そこで終了です。
VCCからUnity2022をインストールできない場合
VCCからのUnity2022インストールは、このような画面になって失敗することがあります。というか、周囲の話を聞く限りでは失敗する方が多そうです……。
この場合はUnityHubからインストールすることになります。画像の右側のボタン(Install Manually)をクリックしましょう。
このようなチェックが動くので、次へ進みます。UnityHubのインストールが必要になるので、ない場合はまずUnityHubをインストールしてください。
UnityHubのインストール方法は別の記事にまとめます。(いい加減この記事長いので……)
というわけで、UnityHubを開きます。Installsの右上のInstall Editorを押します。
すると、このようにインストールできるバージョンが表示されますが、2022.3.6f1はここにはありません。
https://unity.com/releases/editor/archive
こちらのページからインストールすることになります。
Unity 2022.Xの中から、Unity 2022 3.6 を探します。青いボタンのUnity Hubを押すと、UnityHubを開くか聞かれるので開きます。
すると、このような画面が開きます。
一番上の「Microsoft Visual Studio Community 2022」と、「Android Build Support」を選択します。
右下の青いボタン(Continue)を押します。次の画面も、同意のチェックを入れて、次へ進みます。
2つ同意したら、青いボタン(Install)を押します。
ダウンロードが始まります。
許可を求めるポップアップが出るので、「はい」を選択します。
Visual Studio Communityのインストール時に色々とポップアップが表示されますが、同意・続ける・インストール等の次へ進む選択肢を選べば大丈夫です。特に追加で必要なものもありません。
インストール後に開く必要もないです。
インストールが完了したら、Visual Studioのインストーラーは消して大丈夫です。
UnityHubの方もインストールが終わっていると思います。上の画像のようになればOKです。
VCCに戻りましょう。
この画面の矢印の文を押します。これは「Unityインストールしたよ」って文章です。
これでUnity2022が使えるようになりました。
プロジェクトを作るとか選択肢にありますが、一旦は下の文(Open the Creator Companion)を押しましょう。
VCCを一度開きなおして、プロジェクトを開くときに、Unity2022が注意マークなしで表示されていれば完了です!
お疲れ様でした
お疲れ様でした!大変な作業でしたね。これでVRChat最新の環境でアバターのアップロードなどができるようになりました。様子見する方は必要になったときにこの記事を思い出してくださいね。
Migrateしたプロジェクトを開くと、最初に何もないかと思ってしまいますが、Unityのマークのものを押してシーンを開けば、元の状態になります。
アップロードもちゃんとできました!完了です!
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